Works活動実績

【石垣島Creative Laboレポート 】vol.1「クリエイティブで盛り上がる島々」by鯨本あつこ

20141224090439

石垣島Creative Labo始動

 ————「クリエイティブの力で島を盛り上げよう!」

 

11月24日、石垣島の中心市街地にある「まちなか交流館・ゆんたく家」で、石垣島Creative Labo(以下、石垣ラボ)の第1回目の講座が開催されました。

 

石垣ラボは、国内外で活躍する著名クリエイターをゲストスピーカーに招いて開かれる無料講座で、来年1月にかけて5回に渡って開かれます。毎回異なるゲストスピーカーによる事例の紹介をもとに、ブレインストーミング形式で、そこに集う参加者がクリエイティブで石垣島を盛り上げていくためのアイデアや意見を出し合います。

 

参加者は主に島にゆかりのあるクリエイターたち。そのアイデアが結集することで、全回終了後には何か面白いことが起こるのでは・・・そんな期待も込められた講座です。

20141224090612

初回のゲストスピーカーは、石垣島Creative Flag(以下、クリエイティブフラッグ)の企画運営にも携わる「離島経済新聞」の編集長・鯨本あつこさん。あらゆる島々のクリエイティブワークに触れてきた鯨本さんの進行のもと、参加者全員で「クリエイティブをつかって島でできること」についてさまざまな案を出し合いました。

 

多彩なバックグラウンドが織りなす議論の土台

 

参加者は、昨年のクリエイティブフラッグの参加メンバーのほか、ここで初めて顔を合わせる人も多数。まずは、「名前」「クリエイターとしての仕事」「石垣島とのゆかり」「いまの気持ち」を一人ずつ発表しました。

 

20141224090607

クリエイターとしての活動は、イラストレーター、服飾デザイナー、アプリ制作者、動画編集者、カメラマン、ミュージシャン、歌人、看板デザイナー、画家、TV局職員、商工会職員、自治体職員、クリエイティブ業に全く携わっていないが興味がある人など。島人(しまんちゅ)、県外在住者、島に来て間もない人、島に居ついてしまった人など、生まれ育ちも違えば年齢も職業もさまざま。バックグラウンドも創作のフィールドも、多彩なメンバーが揃いました。

 

2013年秋にスタートしたクリエイティブフラッグでは、クリエイターの作品や実績のPRをメインに1年間活動を行ってきました。これまでの活動について、昨年度から参加していた数人からは、「これまで孤独な作業だったけどなんとなく仲間ができたような気がして、広がっていくような感じがうれしかった」「たくさんの人に知り合うことができて作品にも刺激になった」「新しい仲間とイベントもできたので、この調子で続けていきたい」という好意的な意見もあれば、「それほど幅が広がっていないというのが正直のところ」「実際これだけの人が集まって何ができるのかな」————と賛否両論。

 

これからの議論も面白くなりそうです。

20141224092104

島々の事例をヒントに、グループごとにアイデアをシェア

 

全国の離島を飛び回る鯨本さんから、地域とクリエイティブを結んださまざまなプロジェクトを紹介。「ラボでは、みんなでトークしながら石垣島でどんなことをやってけるかっていうようなことを考えていきたいと思っています。ここに出てきた内容からアイデアやヒントを拾っていただきたい」と鯨本さん。全国の島々の事例を受けて、後半は3つのグループに分かれて以下のテーマについてディスカッションを行いました。

20141224092103

 それぞれのグループでたくさんの意見やアイデアが飛び出し、熱いトークが繰り広げられます。

 

20141224090608

 

どのグループでもさまざまな意見やアイデアが飛び交い、議論も広がってきたところでそろそろ終了の時間。これまでに出た内容をふまえ、各グループの代表者から「まとめ」を発表してもらいました。

 

グループA:

①実績について

参加メンバーの2人は映像と音楽を合わせて鍾乳洞でイベントを行った。お互いメンバーになるまで面識はなかったが、この場を通して知り合いコラボレーションが生まれた。

②必要なポイント1:プロデューサー

実際にイベントをおこなう際、組み立て役が必要では。

③必要なポイント2:アーカイブ化

コラボイベントがあったということ自体知らない人が多いのと、さまざまなクリエイター・すばらしい作品があるにもかかわらずそれらを知れる機会が少ない。アーカイブ化して実績やクリエイターの活動・作品などが見られる状況を作ると良いのでは。

 

グループB:

①活動のアイデア

タウンマネージメント石垣が開催する「わらばぁーと」という小学生を対象にしたアートを学ぶ体験教室がある。こうした機会などに、メンバーが参加してそれぞれ得意とする分野を教えるのもいいのでは。

②具体案1:子どもたちによる映像制作

以前、20分くらいの短編映画を子どもたちと作った。もう一度そういったことを試みるのもいいのでは。子どもたちにも「クリエイティブ」を伝えられる。

②具体案2:リゾートウェディングを総合プロデュース

メンバーには写真家やデザイナーなどさまざまなクリエイターが揃っているので、石垣島でリゾートウェディングをする人に向けておもてなし・おしゃれでクリエイティブなウェディングをやってみても面白いのでは。

 

グループC:

①現状のクリエイティブ活動の問題点について

突発的な仕事だったり、安いからといって請け負っていることが多い印象。クリエイティブフラッグという名前はまだまだ知れ渡っていないので、お互いにブランドを高めていけるような活動をしていかなければならない。

②必要な役目:マネージャー

とりまとめ役がおらず「面倒な事務作業はできません」だと、結局「じゃあ東京で探します」ということになってしまう。

なんらかの形で才能をピックアップしていくとか、交渉ごとなど、マネージメントしてくれる人が必要。

20141224090611

 

まとめ:

いま「石垣島クリエイティブフラッグ」に必要なもの

・アーカイブ化(クリエイター・作品・活動内容など)

・プロデューサー、マネージャー的な役割を担う人

・ブランドのPR

 

活動のアイデア:

・教育現場への利活用・技術提供(クリエイターを講師にした子ども向けワークショップ開催や映像コンテンツ制作など)

・リゾートウェディングなど地元産業×クリエイターとのコラボレーション

 

参加者らの夢と希望も入り混じりながら、何点かの現実的なアイデアが提案されました。こうしたクリエイター自身の意見やアイデアの積み重ねのなかから、石垣島を盛り上げていく動きがきっと生まれるはず。次回はどんなトークが繰り広げられるのか。次回12/8、12/9に開催される第2回目、3回目に期待がかかります。

 

(文・前花麻子/写真・離島経済新聞社)